第2回「基本となる応援を覚えよう1〜コール編〜」

　ほぼ1年ぶりの更新となる「応援初心者の方への応援講座」。更新が遅くなってしまい、申し訳ありませんでした。
　まず、第2回は「基本となる応援を覚えよう」になります。当初はこの回だけで、コールと歌の両方を行うつもりでしたが、「コール編」と「歌編」に分けたほうが良いかと思い、分けることにしました。
　応援初心者の方からすると、「真っ先に覚える応援って、選手別応援歌じゃないの？」とお思いになる方もいらっしゃるとは思いますが、ここ数年ジャイアンツの応援は「声援を選手に届ける」という「コール主体の応援」へと変わってきています。ですので、頻繁に行われている「コール」を覚えることで、かなりの応援に対応出来ると思います。
　コールの中でも大きく分けて、どの選手に対しても行っている「共通応援」と、ある選手の時だけ行う「選手限定応援」の2種類に分けられますので、分けて説明していきたいと思います。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

LAST UPDATE 2003/05/17
１．共通応援　　共通応援の中にも大きく分けて、「プレーの合間に行う応援」と「プレー中に行う応援」の2種類に分けられます。
プレーの合間に行う応援
レッツゴー　ジャイアンツ 「ドドン　ド　ドンドン　レッツゴー　ジャイアンツ」
  • 青字の部分を応援団の方が、ドラム（太鼓）を叩いています。実際に声を出すところは、赤字の部分です。青字の部分は、手拍子をしましょう。
  • 試合開始前、イニングの合間、投手交代時など、様々な場面で行われる応援で、最も多く行われる応援とも言えます。
  • ♪レッツゴー　ジャイアーンッ♪
  • 録音ではほとんど聞こえていないですが、「ドドン　ド　ドンドン」のドラムのリズムが開始の合図です。しかもこのリズムは、この応援の時だけです。
  • リズムさえ覚えれば、すぐに覚えられる応援だと思います。
  • 言う回数は、状況に応じて変わります。周りが止めていたら、止めるようにしましょう。
オーーーー　ジャイアンツ 「ドン　ドン　ドンドンドン　オーーーーーージャイアンツ」
  • 青字がリズム（手拍子）で、赤字が声を出す部分です。
  • 「オーーーーーー」の部分で、片手を下から上に持ち上げます。
  • 「オー」を何回言うかに関しては説明出来ないのですが、毎回同じ時間で言っています。「オーーーーーージャイアンツ」の部分の時間を計測したところ、1秒70（10回の平均）でした（笑）。こんな数字を見ても、分かりにくいでしょうから、↓の録音を聞いてみてください（笑）
  • ♪オーーーージャイアンツ♪
  • いつ「ジャイアンツ」を言うかは、球場で慣れてもらうしかないでしょうね。
  • 応援団主導（応援団がドラムを叩き始めて）で行う時もありますが、平成14年は「球場から流れる曲に併せて行う」ことの方が多かったような気がします。
    かなり聞こえにくいのですが、このメロディーです。
    別の応援の真っ最中でない限り、この曲が演奏され始めると、この応援を始めます。
    球場から流れるどの曲で行うのか分からなくても、応援団の方がきちんとドラムを叩いてくれますので、ご安心を。
  • 1回の攻撃直前にも行ないます。
  • この応援のリズムも、この応援だけで用いられます。
  • 言う回数は、状況に応じて変わります。
グ！　レ！　イ！　ト！　グレイトジャイアンツ 「グ！レ！イ！ト！　グレイト　ジャイアンツ」
  • 最初の「グ！レ！イ！ト！」の部分は、一文字ずつ、はっきり言います。
  • コールの合間に、ドラムは入りません。連続で言うことになります。
  • ♪グレイト　グレイト　ジャイアンツ♪
  • スタメン発表後、9番へのコールが終わり次第、何度かこのコールを行ないます。
    　詳細はこちら
  • イニングの合間（攻撃開始前が多いです）によく行なわれます。
  • 敢えてリズムを書くと「ドン　ドン　ドドン（グレイト）　ドンドンドンドン（グレイト）　ドンドン（ジャイアンツ）」になります。
    このコールをする際、手拍子をする必要はないと思います。
タツノリー　ジャイアンツ 「タツノリー　ジャイアンツ　ドンドンドンドン　ドドン」
  • ♪タツノリー　ジャイアンツ♪
  • このリズムも、このコールだけですが、リズムだけで判断するのは難しいかもしれません。
  • イニングの合間（攻撃開始前が多いです）によく行なわれます。
  • イニングの合間に頻繁に行なわれるコールは
    「レッツゴージャイアンツ」
    「グレイト　グレイトジャイアンツ」
    「タツノリー　ジャイアンツ」
    の３つです。これらの違い（リズムなど）をよく覚えておいて下さい。
プレー中に行う応援
かっ飛ばせ　かっ飛ばせ　○○（選手名） 「かっ飛ばせ　かっ飛ばせ　○○（選手名）
　かっ飛ばせ　かっ飛ばせ　○○（選手名）
　　それ！　　かっ飛ばせ　○○（選手名）」
  • ○○の部分には、選手名が入ります。
    例　かっ飛ばせ　かっ飛ばせ　由伸
    　　選手に対して、何と呼んでいるかに関しては、後ほど説明します。
  • 最初の2回は「かっ飛ばせ　かっ飛ばせ」と「かっ飛ばせ」を2回言いますが、「それ」と言った後の3回目は「かっ飛ばせ」に変わります。
  • 「それ」もきちんと言いましょう。
  • 「かっ飛ばせ　かっ飛ばせ　○○（選手名）」を3回言っているわけではないので、注意してください。
  • ♪かっ飛ばせ　かっ飛ばせ　○○（選手名）♪
  • 応援団の方が、「かっ飛ばせ　かっ飛ばせ　○○」を1回言いますので、その後に続いて言うようにしてください。
かっせ　かっせ　○○（選手名） 「かっせ　かっせ　○○（選手名）
　かっせ　かっせ　○○（選手名）
　かっせ　かっせ　○○（選手名）」
  • ○○の部分には、選手名が入ります。
  • 「かっ飛ばせ」と異なり、同じフレーズを3回繰り返して言います。
レッツゴー　レッツゴー　○○（選手名） 「レッツゴー　レッツゴー　○○（選手名）
　レッツゴー　レッツゴー　○○（選手名）
　レッツゴー　レッツゴー　○○（選手名）」
レッツ！　ゴー！　○○（選手名） 「レッツ！　ゴー！　○○（選手名）
　レッツ！　ゴー！　○○（選手名）
　レッツ！　ゴー！　○○（選手名）」
  • ○○の部分には、選手名が入ります。
  • 同じフレーズを3回繰り返します。
  • ↑の「レッツゴー　レッツゴー　○○（選手名）」と若干異なりますので、注意してください。この応援の場合、「レッツ」と「ゴー」の間で、一拍おきます。
  • ♪レッツ！ゴー！　○○（選手名）♪
ゴー　ゴー　レッツゴー　○○（選手名） 「ゴー　ゴー　レッツゴー　○○（選手名）
　ゴー　ゴー　レッツゴー　○○（選手名）
　ゴー　ゴー　レッツゴー　○○（選手名）」
ホームラン　ホームラン　○○（選手名） 「ホームラン　ホームラン　○○（選手名）
　ホームラン　ホームラン　○○（選手名）
　ホームラン　ホームラン　○○（選手名）」
  • ○○の部分には、選手名が入ります。
  • 同じフレーズを3回繰り返します。
  • 長打力のある選手（清原、由伸、江藤など）の時に、頻繁に行われます（ジャイアンツの場合、ほとんどの選手が長打力をもっていますけどね（笑））。
  • ♪ホームラン　ホームラン　○○（選手名）♪
ホームラン　ドンドン　ホームラン　ドンドン 「ホームラン　ドンドン　ホームラン　ドンドン」の繰り返し
  • 青字がドラム（手拍子）で、赤字が声を出す部分です。
  • この応援は、行う回数が決まっていません。行い始めたら、しばらく続きます。
  • ♪ホームラン　ドンドン♪
ヒットを打った時の応援 ジャイアンツの選手がヒットを打った時に行う応援です。

  • 打者走者が、まだ次の塁を目指して走っている際は、ドラムの音に合わせて「ハイ！ハイ！…」と言い続け、それ以上の進塁を断念した時、「ドドドン　○○（選手名）　ドドドン○○（選手名）」と選手名のコールを行います。
  • 選手名のコールに入るタイミングは難しいかもしれませんが、ドラムのリズムが変わるので、ドラムの音を意識していれば、対応は可能だとは思います。
  • チャンス応援（詳細はこちら）の最中ですと、行わない場合が多いです。
  • そのヒットが、ホームラン、タイムリーヒットだったりすると、その際は得点時の応援（共通応援（得点））を行います。
  • 選手名のコールに関しては、このページのすぐ下に書いてある「選手名のコール」を参照してください。
  • 他の場面で行う「選手名のコール」、ほとんどの選手が「ドドドン　○○（選手名）」のリズムで行っていますが、清原（ドン　ドン　ドン　ドンきーよーはーら）や江藤（ドドッド　えっとう）などは違うリズムで行っています。
    しかし、    ヒットを打った際は、清原も江藤も他の選手と同じリズム（「ドドドン　○○（選手名）」）で行いますので、注意が必要です。
    「この選手には、どのようなコールを行うんだろう？」と疑問に思われる方もいるかもしれませんが、その際は    「「ドドドン　○○」のリズムに合わせる」ということだけ、頭に入れておいてください。
    どうしても不安な方は、    「周囲の方はどんなコールをしているだろう？」と、じっくり聞く、というのも重要です。これって、応援を覚える上で、非常に重要なことですよ。
  • 自分の経験上、応援団の方の近くにいる場合でしたら、最初の「ハイ！ハイ！…」は太鼓のリズムに合わせることが出来るのですが、離れた場所にいるとリズムを合わせるのが困難ですね（各自が拍手などをしていますからね）。
    ですので、    最初の「ハイ！ハイ！…」は無理にしても、選手名のコールだけはドラムのリズムに合わせるようにしましょう。
  • 例　ヒットの場合
    打者走者が1塁に達した時点で、選手名のコールを行います。
  • 例　2塁打の場合
    打者走者が2塁に到達するまで、「ハイ！ハイ！」と言い続け、2塁に到達したら、選手名のコールを行います。
  • ♪ヒット後の清原コール♪
コールはこれら以外にも、まだまだあります。他にどんなコールがあるのか、興味のある方はこちらをご覧ください。

　

２．選手限定応援　コールの中には、ある特定の選手にしか行わない「選手限定応援」もあります。
選手名のコール：選手名だけのコールは、リズムなど若干異なりますが、ほぼ全選手に対して行っています。
選手の呼び方 ほとんどの選手に対して、名字で呼んでいますが、一部の選手に対しては下の名前で呼んでいます。
  • 名字で呼ばない主力選手
    仁志敏久→としひさ　　阿部慎之助→しんのすけ　村田善則→よしのり
    高橋尚成→ひさのり　高橋由伸→よしのぶ　　　前田幸長→ゆきなが
    斉藤宜之→たかゆき　小田幸平→こうへい　　鈴木尚広→たかひろ　　
ドドドン　○○（選手名） 選手名のコールを行う際の、基本となるリズムです。このリズムで選手名コールを行う主な選手
  • ドドドン　よーしのぶ　ドドドン　よーしのぶ　♪よーしのぶ♪
    ドドドン　    におーか　ドドドン　におーか
    ドドドン　    しのすーけ　ドドドン　しのーすけ
    （実際は「しんのすけ」と言っているのですが、「しのすーけ」の方が言いやすいですね）
  • 名前を呼ぶ際、両手を真上に上げます（少し、前の方に手を出しています）
ドドッド　○○（選手名） このリズムで選手名のコールを行う選手は、江藤、仁志などです。
  • ドドッド　えっとーう　ドドッド　えっとーう　　　♪えっとおー♪
    ドドッド　とーしひっさ　ドドッド　とーしひっさ　　♪とーしひっさ♪
  • このリズムで始まると、途中でリズムが速くなる時があります。
    例　ドドッド　えっとーう　ドドッド　えっとーう
    　　　→えっとーう！えっとーう！えっとーう！
    変更後のリズムは「ドンドンドン　ドンドンドン　ドンドンドン」になります。
  • 主に用いるのは、江藤、仁志の時ですが、他の選手にも用いられます。
ドン　ドド　ドドド　○○（選手名） このリズムで選手名コールを行う選手は、堀田、黒田、原などの控え選手です。
選手別応援：特定の選手にのみ行われる応援（コール）です。
清水専用コール 「レッツゴー清水　ドンドン　ドド　ドン」
  • 青字がドラム（手拍子）で、赤字が声を出す部分です。
  • 「Go West」（次回、説明します）に次ぐ、清水の定番応援です。ほぼ毎打席で行っています。
  • リズムに特徴がありますので、リズムを覚えられれば、すぐに「この応援だ」と分かると思います。
  • ♪レッツゴー　清水ドン　ドン　ドド　ドン♪
二岡専用コール 「ゴー　ゴー　におーか　ドンドン　ド　ドドン」
  • この応援は声を出すだけでなく、動きがある応援です。動きを覚えて初めて、この応援をマスターしたことになります。
  • 「ゴー　ゴー」のところで、右手の親指で胸を2回指差し、「におーか」のところで右手を前上方にかかげます。
  • 思いっきり、縦ノリで盛り上がってしまいましょう！！
  • このリズムは、全選手を通しても、この応援だけです。
  • ↓の録音では、聞き取りにくくてリズムが分からないと思います。球場、もしくはテレビを見ていて、「ゴーゴーにおーか」が聞こえてきたら、リズムもじっくり聞いてみてください。
  • 　♪ゴーゴーにおーか　ドンドン　ド　ドドン♪
由伸専用コール 「ぶち込め　ホームラン　由伸
　ぶち込め　ホームラン　由伸
　ぶち込め　ホームラン　由伸」
  • 同じフレーズを3回繰り返す応援です。
  • 由伸専用コールなのですが、まだそれほど浸透していません。
  • 東京ドームのライトスタンドでも、座席によっては、聞き取りにくいコールかもしれません。
  • 「ホームラン　ホームラン　由伸」と勘違いしやすいかもしれないですね。聞き取りにくいので、応援初心者の方には難しいかもしれませんが、結構行う応援ですので、頭の片隅に入れておいて下さい。
  • ♪ぶち込め　ホームラン　由伸♪
清原専用コール 「ドン　ドン　ドン　ドン　きーよーはーら」
  • このリズムは、清原の時だけです。しかも清原の定番応援です。
  • 平成14年までは、数ある応援の中でも、1,2位を争うほどの大声援でした（ちなみに、争っていたのは「ホームラン松井」でした）。
  • 球場に行ったことがない方でも、テレビで見たことある方なら、聞いたことがある応援だと思います。テレビでもはっきり聞き取れるほど、盛り上がる応援です。
  • 「リズムはゆっくりめで、コールは伸ばす」がポイントです。
  • 1回表が始まる直前、守備位置についた時に行うコールもこれです。
  • ♪ドン　ドン　ドン　ドン　きーよーはーら♪
ペタジーニ専用コール 「ロッベ　ルット　ペッタ　ジーニ」
江藤専用コール 「ドドドン　ドン　ドン　えっとう」
  • 青字がドラム（手拍子）で、赤字が声を出す部分です。
  • 江藤の定番応援になりつつあります。ほぼ毎打席で行っています。
  • 声だけでなく、動きのある応援です。
  • 「えっとおー」の部分で、両手を上げながら、2回ジャンプしましょう。ジャンプ出来ないようであれば、両手を上下に動かしましょう。「上→下→上」の順番です。
  • 東京ドームで売っている、ビニール製の「江藤人形」を用いると、楽しいですよ。「江藤人形」が本領発揮する（笑）応援です。
  • このリズムは、この応援を行う時だけです。
  • ♪ドドドン　ドン　ドン　えっとおー♪
阿部専用コール 「オーオオ　オーオオ　しんのすけ　オーオオ　オーオオ　しんのすけ」
  • 「オーオオ」の部分は、トランペット演奏に合わせて、「オーオオ」と言います。
  • 「オーオオ」の部分を言いにくいと思われた方は、「しんのすけ」だけ言うようにしてください。
  • ♪オーオオ　オーオオしんのすけ♪
仁志専用コール 「せーの　としひさー」
  • 「せーの」の部分は応援団の方が言いますので、「としひさー」の部分を大声で言いましょう。
  • 以前ほどではないですが、頻繁に行う応援です。
  • 応援団の方が、両手を左右に広げて、下から上に上げる時に「せーの」と言いますので、その後にうまくタイミングを合わせて言いましょう。
  • 最後、「としひさーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」と思いっきり伸ばす人もいます。何度か続けて行う応援ですので、適度なところで伸ばすのを止めた方がいいかなあ、とは思います。
    ただ、誰よりも長く伸ばせたら、ちょっとした優越感に浸れるのかもしれませんね。
  • ♪せーの　としひさあー♪
真田専用コール 「さなだ　さなだ　さなーだひろき」
  • 真田の定番応援になりつつあります。
  • 目立ったドラムの音はありません。
  • このコールが始まったら、しばらく続きます。実際に行ってみたら分かることですが、息継ぎする暇がありません！
    何気にハードな応援なんですよ！！
  • 「さなーだひろき」の「な」と「だ」の間で、伸ばして言うことがポイントです。
  • ♪さなだ　さなだ　さなーだひろき♪

　コールは、応援歌などの歌中心の応援と違って、簡単なフレーズになっています。行われているコールは、今回紹介した以外にもたくさんありますが、「何と言っているのかが聞き取れれば対応しやすい」、と思います。応援する気があれば、初めて球場に行かれた方でも、十分に応援に加わることが出来ると思います。今回、説明したコールを覚えてもらえれば、かなりの応援に対応できるはずです。
　球場にいる時はもちろんのこと、テレビで観ている時も「今、なんてコールをしたんだろう？」と常に意識してみてください。これが、応援を覚えるために、一番重要なポイントだと思います。
　初めて「具体的な応援」の説明をしましたが、今回の内容は「一生懸命覚えようとしなくても対応できる」応援になると思います。次回は「覚えるぞ、という強い意志がないと覚えられない」応援である、「歌を用いた応援」を説明したいと思います。